昨今、日本企業もジョブ型採用を言い出していると書いた。おさらいになるが、ジョブ型採用とは、こんな仕事ができる人..という職務要件をもとに、それに見合った人材を採用することである。が、実際見合った人材はそういないのも現実だ。ということは、ジョブ型採用に見合う人材になれば安泰ということになるのではないか。
それには、自分の市場価値を高めるスキルを身につけることだ。理系の仕事もいろいろあると述べてきたが、例えば、設備の保守とか、工場のオペレータなど、会社の指示どうりにやればできるような仕事は、市場価値を高めるスキルとは言い難い。意外と学生さんに人気のwebデザイナーなども、20年くらい前であれば、ホームページも一般的でなくそれなりに価値があったが、今となっては、レッドオーシャン(過当競争)そのものだ。ホームページの作成工賃はデフレの一途だ。
開発の仕事は一般に価値が高いように思えるが、必ずしもそうではない。例えば、マイコンのソフト。これも、黎明期、8ビットマイコンが出始めた頃、多分1970~80年代?には価値があるスキルだったが、いまではツールも発達してハードルが下がり、学生でもできる仕事だ。開発の仕事でも、今なら5G関連やミリ波など、新しい分野のエンジニアには価値があるが、それでもいずれ古くなる。つねに新しい分野に取り組める環境に身をおくことが、自分の価値を高め続けることになる。さもなければ、いずれ妖精さん(働かないおじさんのこと)と呼ばれるようになってしまう。
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