日刊工業新聞 大城蕗子記者が、2024年春、入社2年目を迎えた新人に、心の内を聞いてみた。
大城:日刊工業新聞 浦和総局 大城蕗子です。本日は、インタビュー担当させていただきます。よろしくお願いします。まず、自己紹介からお願いします。
木田 拓(きだ ひろし)東京理科大学 基礎工学部 材料工学科 出身です。
大城:木田さんは、転職組ということですが、コスモリサーチに出会うきっかけを教えて下さい。
木田:私は、ものづくりに直接関われる環境があることが一番かと考えていました。転職活動では転職エージェントに、設計開発やものづくりが出来る会社を探してほしいと依頼しました。
大城:前職ではできなかったことにチャレンジ出来るという思いがあったということですか。
木田:そうですね。私、前職が半導体関連のメーカにいたんですが、大学で半導体の材料について学んでいたということもあって決めたのですが。実際入ってみると現場で装置を触ったり、製品を評価したりということがまったくなく、思ったような環境ではありませんでした。ということで、環境を変えようかと。
大城:コスモリサーチに惹かれたポイントってありますか?
木田:前の会社で違和感があったのが、業務が縦割りになっていて工程の一部分しか見れないというところが、私としては面白くないと感じていました。この会社では製品開発の全般を見ることができるというところに魅力を感じました。
大城:現在の仕事内容を教えて下さい。
木田:FPGAによる信号処理の設計を主に担当しています。
大城:簡単に内容を教えていただけますか?
木田:FPGAというのはHDLというハードウエア言語で設計することにより、ハードウエアの機能を決めていくような仕事をしています。
大城:どういったところにやりがいを感じていますか?
木田:私自身、実際に製品を設計して顧客におさめるというような経験はなかったのですが、最近、はじめて一つのプロジェクトを完成させて納入できました。いくつかトラブルもあったのですが、なんとか目的の製品を納められたので良かったかなと思います。
大城:お客様の反応を見ることができるのでしょうか?
木田:そうですね。製品が要求仕様を満たしているか、顧客立会で確認したりします。
大城:喜ぶ顔がみられるというような?
木田:はい、私はその時が初めてだったのですが、満足してもらえたというか、そんな感じでした。
大城:学生時代に学んだ内容がどのように役立っているか教えて下さい。
木田:私は、専攻が材料だったので、ちょっとかけ離れている部分ではあるのですが、数学的な知識などは使うことが多く、役にたつかなと思います。
大城:木田さんは、現在の業務に関する専門知識があったわけではないけれど、勉強を重ねて活躍なさっているということでしょうか。
木田:そういった点では不安な部分もあって、面接の時に無線などの知識はありませんと正直に伝えたのですが、入社してから頑張れば大丈夫とのことだったので、今、勉強しているところです。
大城:コスモリサーチに入社して良かった点がありましたら。
木田:ものづくりがしたいというこで転職してきました。まだ1年経っていないのですが、実際に製品を開発して顧客に納品するところまでできたので、私としては狙い通りと思っています。
大城:上司のとの関係性はいかがですか。
木田:そうですね、結構なれない作業も多くて、コーディングで適切でない書き方をしたり、作業の段取りが悪かったりするとき、逐一教えてもらえたり、かなりサポートは頂いています。
大城:目標にしている方とかいますか?
木田:うーん、とくにこの人とかはないのですが、皆さん技術的なディープな(笑)話をされているので、自分もそんな中に加われればと思います。
堀川:私はFPGAについては経験がなかったのですが、ちょうどよい内容の課題を与えてもらっています。
大城:会社の風通しなどはどうでしょうか。
堀川:社内の技術発表会などがあり、それぞれメンバーが経験したことを発表したりして、知見を共有しています。
大城:ところで、あの窓に張り付いているものが、衛星放送のアンテナとのこですが、いろいろ実験したりする環境はあるのですか?
木田:今はじめて、気がつきました。(笑)
※ 衛星放送の電波をSDRで受信、解析するプロジェクトで使われているとのこと。
大城:これから挑戦したいことがありましたら教えて下さい。
木田:今、FPGAの設計を担当しているのですが、これから回路設計や基板設計にも挑戦していきたいです。
大城:現在、就活中のかたにアドバイスありますか?
木田:仕事内容より給料が良いとか、休日が多いとかを重視するならそれで良いと思います。でも、自分がほんとにやりたいことがあれば、何ができるかを納得行くまで考えて選ぶべきだと思います。私は、新卒のときそれができてなくて転職したんだけど、その時々でベストの判断ができれば良いと思います。
大城:では、休日の過ごし方について教えて下さい。
木田:キャンプ、サウナ、映画、飲み歩き(笑)でも、キャンプはこのところ行けてないです。寒かったので..。
大城:映画のおすすめとか
木田:パーフェクト・デイズ
大城:あー、あれ私も見ました。名作ですよねー(本題とは違った話題で盛り上がる)
大城:他になにか言っておきたいことありますか
木田:転職して思ったんですが、私は、あまり知識のない状態から開発をやらせてもらえています。前職のときは、理系枠で就職すれば、あたりまえに開発をやらせてもらえると思っていたけど、全然そうじゃなかったし、周りの人も結構そんな感じでした。ほんとにやりたいことがあるのなら、仕事の内容をしっかり吟味すべきだったと思っています。現在の環境は、ほんとに良かったと思っています。
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