開発からビジネス創造までのスペシャリストを育てる、コスモリサーチのキャリアパスとは

技術者がビジネス創出から開発まで一貫して携わるコスモリサーチは、一人ひとりがまだ世の中にない製品に挑戦しながら、技術とビジネスの力を同時に磨くことができる会社だ。自分の能力と情熱を社会に還元しながらキャリアを磨く、先輩たちの声を聞いてみよう。

平山  瑛司(ひらやま・えいじ)

コスモリサーチ株式会社 

チーフエンジニア 執行役員

飯倉 秀策(いいくら・しゅうさく)

コスモリサーチ株式会社 

サブチーフ 電気通信大学 院卒6年

力のある人が先へ先へと進める役職システム

――まずはお二人の業務内容を教えてください。

平山:私は防衛省向けの無線通信機器の開発・製造と、 NHK放送技術研究所向けの試作機の開発を主に行っています。

防衛省向けの無線通信機器の開発ではチーフエンジニアとしてチームをまとめながら、自分でも設計開発を進めます。具体的な業務は、仕様の策定、設計開発、チーム内の分担の割り振り、タスク管理など。加えて外部委託製造のマネジメントも行いながら最終製品を作り上げていきます。

当社は営業がいないので、チーフ以上のポジションでは新規ビジネスにも目を向けています。顧客の研究者が困りごとを持つほかの研究所を紹介してくれるなど、 顧客とのつながりの中で新しい商談が生まれますね。新規顧客獲得のため、ワイヤレスジャパンなどの展示会に自ら企画して出展することもあります。

飯倉:私は平山が言った研究向けの試作機や、レーダー系の測定器などの開発に携わっています。最近当社で、今後面白くなりそうだと進めている RoF(電波法の制約を受けず、光ファイバーで広帯域な信号を安定的に送受信する技術)装置の開発も行っています。

平山:開発チームはマネジメントが1人、ハードウエア寄りとプログラム寄りの人間が1人ずつの3人編成が基本で、互いの領域をオーバーラップして不足を補い合っています。飯倉はソフトウエアからハードウエアまで全部できるスーパーマンだから、最近は1人ですべて任せることも多かったんですけどね(笑)。

飯倉:技術者として顧客と直接実務的な話もしますし、納期やスケジュールはマネージャクラスによる監修があるものの、基本的には自分で管理します。

私は役職としてはサブチーフです。当社は働く中で業務や裁量の幅が増えたらステップアップするという方式。最初はすでに構想されたシステム設計を渡されるだけですが、だんだんとスケジュール調整や人員の割り振り、展示会のデモ内容のアイデア出しなど担当する機会が増えていきます。

平山:役職については、力のある人がどんどん先へ行けるシステムだと思います。

開発の印象を覆す、自ら考え価値を生み出す現場

飯倉と開発中の、Fire wave RoXGE-A1060

――続いて、お二人がコスモリサーチに入社された理由を教えてください。

平山:新卒で入った前職の生産系の会社に約2年勤務したあと、当社に転職しました。前職では生産管理や大きな機械のメンテナンスなどを行っていたのですが、自分の技術力のなさを痛感していたんです。大企業だったのでビジネスの展開が遅く、スキルアップもしにくかったので、厳しい環境に身を置いてスキルを獲得したいと考えました。

そこで、一貫して仕事全体を見渡せる会社を探す中で当社を見つけました。ウェブサイトの「うちには優秀な人しかいません」という社長の強烈なメッセージに引かれ(笑)、 ここなら自分も成長できそうだと感じて入社しました。

飯倉:私は大学院から新卒で入社しました。ものづくりが好きで、一部分だけの仕事や、既存製品だけを作る会社は面白くないと考えていたのですが、リクルートサイトでたまたま近場に面白そうな会社があると知って。社内ツアーに参加し 「コスモリサーチならものづくり全般に関われる」と聞いたのが決め手です。

――実際に入社してみていかがでしたか?

平山:全体を見渡しながらものづくりができる点はイメージ通りでしたね。がむしゃらに学びながら仕事をしているうちに、3〜4年である程度の技術力と自信が付きました。経験を積んでからは顧客と話をすることが増え、自分で営業をする機会もあります。技術に集中していた時は想像していなかった ビジネスを生み出す現場を体感して、新しい自分を発見した気がします。

市場で「大手 VS 当社」という状況がよくあるのも面白いです。大手では多人数が関わって作る製品を、弊社が数名のチームで作って余裕で勝ってしまうことも(笑)。こうした「大きな相手を倒す」ような部分も醍醐味ですね。

飯倉:そういう経験を通して、開発のイメージが変わりましたね。当社の社長は、良い仕事には仕事をしやすい環境が必要という方針で、一千万円を超えるような測定器も日常的に使っていますよ。

技術とビジネスの両軸で、見える世界が広がる

華美ではないが、明るくゆったりした開発エリア

――先ほどの平山さんのお話にも通じますが、コスモリサーチは「技術も鍛えるけれどビジネスも分かる人間に育ってほしい」という方針を公式サイトで明示しています。ご自身のキャリアが上がっていくにつれ、仕事での変化を感じることはありますか?

平山:チーフエンジニアは開発現場から新規事業の創造まで広範囲に携わっているので大変な部分もあります。ただ、全体を見渡しながら自分のアイデアを最速で美しい形にできることは非常に面白いです。これまでは自分が第一線を走っていましたが、今は新人教育や協業のために チーム作りや伝える技術をもっと学びたいですね。

営業や新規ビジネスの創造の場でも見える世界が広がっています。顧客の研究者とのディスカッションに参加し、そこで聞いた話が別案件で役立つなど、 知識が広がってつながりが見えてくる面白さも日々実感しています。その中で 提案力も格段に上がり、顧客から「ここまでできるんだ」と驚かれるのも楽しいですね。

――飯倉さんはいかがですか?

飯倉:キャリアアップに伴い自分にしかできないプロジェクトも増えてきました。時にはあたふたすることもありますが、実力よりもちょっと上の仕事を任せてもらえることが多いと感じます。

デバイスも通信方式もどんどん新しいものが世に出るので、資料がまだ十分にないこともあります。そういう時は、社内で近いことをやっている人に聞いたり、メーカーのメルマガで最新技術や製品の情報を入手したり、工夫して学びながら進めています。技術者として、新しいものに携われることが本当に楽しいです。

平山:メンバーが育つように、できる人には大きな仕事をどんどん渡しています。当社の社風として、知らないことをどう攻略するかを楽しめる人が合うと思いますね。

――ここから先のキャリアで挑戦したいことはありますか?

平山:新しいビジネスを創造することですね。狙っているのは、新素材と無線通信を組み合わせた新しいアプリケーションを世の中に発信すること。まだ情報収集の段階ですが、いつか実現させて、展示会でお客さんの反応を見るのが楽しみです。

飯倉:私は今後プロジェクトの立ち上げから関わる機会が増えていくと思います。何よりものづくりを楽しみながら、工夫を盛り込み、より良い製品、そして作っていて楽しい製品を出していきたいです。

平山:今、飯倉が担当しているRoFで、全く新しい製品を世に出そうとしているんですよ。その製品は3年前から先行開発が走り出したのもののハイスペックすぎてなかなか理解されなかったのですが、最近ようやく時代が追いついて、相談や依頼が方々から来るようになりました。そんなふうに、どんどん良いビジネスを生み出していってほしいですね。

先行開発の段階ではまだ世の中に需要がなくても、数年続けるうちに需要が生まれて当社製品が求められる、ということはよくあります。私が担当している防衛省向けのソフトウエア無線機も、先行開発から約2年後に顧客に見つけてもらい、現在は売上が数億円規模まで成長しました。そういうことを20人規模でやっているので、ベンチャーの要素もあるかもしれません。

自分の技術で人々を笑顔にする仕事


――ベンチャー要素もあるということですが、職場の雰囲気はいかがですか?

飯倉:仲は良いですが、常に雑談が飛び交っているというよりは、おのおのが自分の仕事に打ち込んでいますね。

平山:集中して自分の仕事をしつつ、チーム連携のためのミーティングの場ではしっかりディスカッションをします。2〜3カ月に一度は新技術発表会のような集まりで何人かがプレゼンして、その後ちょっと酒を飲んでバカ話をすることもありますよ。

――最後に、理系就活生にメッセージをお願いします。

飯倉:当社はものづくりが本当に好きな人に向いていると思います。それから、「作って楽しい、でも動かない、あとはよろしく」ではなくて、 自分の作ったものに最後まで責任を持てる人がいいですね。こだわりすぎて仕事が終わらないと危ないので、どこまでこだわるかは難しいですが(笑)。

平山:働いて幸せになってほしいので、就活生のみなさんには自分がどうなりたいかを考えてほしいです。私自身、 働くことで何を成し遂げたいのかを考えて転職しました。技術力を磨き、世の中に影響を与え、 自分の技術で多くの人が笑顔になる仕事に携わりたかったんです。

人々の生活を向上させるための研究成果を、最高の性能をもつ製品に作り上げるこの環境は、働いていて気持ちがいい。私は世の中にまだないものを最高の性能で作り上げたときに、一番やりがいを感じます。「こんな仕事をしてるんだぜ」と友達に自慢できますよ(笑)。

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編集後記

一人ひとりが重要な人材として活躍できるコスモリサーチは、大手企業では経験しにくい終始一貫したものづくりを志す人にとって理想的な環境といえるだろう。自分の作ったものが社会を豊かにするだけでなく、「自慢する」と言い切れるほど高いレベルの技術力、そしてビジネス力を磨くことができる同社で、ぜひ新たなキャリアのイメージを描いてみてほしい。


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